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鍼灸への疑問にお答えします
Q&A

DSC00126.JPG鍼灸で使う鍼は注射の針よりももっと細い鍼です。ほとんどの方が、「もう、鍼が入っているのですか?」と驚かれます。トゲが刺さってもチクチクと痛むのに、どうして鍼は痛くないのでしょう。それは先人が編み出した精緻な技の賜物なのです。ポイントは鍼の刺入方法にあります。鍼を細い管(鍼管)に入れ、片手で管を支えて、もう片方の手で鍼の頭を叩いて刺入するのです。コツは余分な力を抜き、素早く刺入するということです。国家資格を持つ鍼灸師が学校に入って、まず最初に練習するのがこの手技なのです。何千、何万回と練習を重ねてようやくほぼ無痛の刺入ができるようになるのです。また、鍼には鍼感(しんかん)と呼ばれる特異な感覚があります。「響き」とか「得気」ともいわれる感覚で、ず~んと重いようなダルイような時にはしびれるような感覚です。鍼にはこの鍼感があるとよく効くのです。慢性の疾患ではなかなか鍼感が出ないこともあります。

DSC00130.JPG私たちの身体は病気や外傷などの刺激を受けると、炎症を起こしたり発痛物質(セロトニン・ブラジキニン・プロスタグランジンなど)を発生させます。これらの発痛物質が身体にあるセンサーを興奮させると電気信号(インパルス)を出します。〔モチロン、お笑いのインパルスではありません!〕インパルスは脊髄から脳へに送られて、私たちは痛みを感じます。痛みのインパルスは脊髄から脳へ行く間に交感神経を興奮させます。交感神経は血管を収縮させる働きがあります。また、痛みを感じた脳は運動神経を興奮させて筋肉を緊張させます。筋肉が緊張すると筋肉の中を通っている血管を収縮させます。このような局所の血流不全が細胞の酸素を欠乏させ、新たな発痛物質を作りだします。こうして痛みが痛みを増強させるサークルが出来上がります。これを「痛みの悪循環」と言います。

DSC00083.JPGこりや痛みのある筋肉は血流が滞っていて緊張しています。亡血状態の筋肉に鍼をして筋肉が緩むメカニズムは各説あり、そのひとつが軸策反射です。軸策とは細く長い線状の形をしていて、神経細胞に刺激を伝える働きをします。鍼を刺入するとセンサーが興奮してインパルスを発生させます。インパルスは軸策を通って神経細胞により脳へ伝わりますが、軸策の途中にある枝別れ部分からインパルスが逆行して、鍼を刺入したところで血管拡張させる神経伝達物質を出します。その結果血管が拡張して血流が改善されます。また、脳へ伝わったインパルスはドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどを放出して、痛みを遮断する働きをします。

DSC00082.JPGお灸はモグサを燃やして治療する方法です。モグサはヨモギの葉の裏にある細かい毛からできています。そう、ヨモギ餅に入ってるヨモギからモグサはできるのです。ちょっと意外に思われませんか。お灸は身近な物からできているのですね。お灸には無痕灸と有痕灸があります。無痕灸にはお米くらいの大きさにモグサをとり、肌に直接付けて燃やす知熱灸とモグサを肌に直接付けない 温灸とがあります。どちらも気持ちの良いほっこりしたお灸です。症状によって使い分けますが、知熱灸は胃もたれの時や喘息によく用います。当院の温灸は中国で使われる棒灸を用います。棒灸はモグサを筒状にして和紙に包んでいます。かなり煙たいですが、広範囲に暖まります。有痕灸には透熱灸・焦灼灸があります。読んで字の如し、灸の痕が残るお灸です。圧痛の強いところに透熱灸、焦灼灸はイボ、タコ、ウオノメなどに用います。透熱灸は瞬間チクとする熱感はありますが、痛みの緩和には驚くほど効果大です。

DSC00080.JPG確かに冷え・更年期障害・生理痛などの女性特有の症状にお灸は良く効きますね。女性は男性に比べて、手足の冷えや内臓の冷えを訴えることが多いです。骨盤内の臓器の冷えが腰痛・便秘・生理痛を引き起こすことがあります。中国最古の古典で有名な〔黄帝内経素問〕第39 挙痛論では「寒気が経脈の外に宿ると急に痛む。この時は温めると直ちに痛みが止まる」と書かれています。とはいえ、最近は男性の冷え性が増えてきているようです。全国の冷え性外来のある病院に男性患者さんが急増とニュースでも報道されています。私の臨床経験からも男性の冷えが多くなっていると思います。